缶バッジ ミラーは女性や同人活動、ファッション関係等で大活躍!
缶バッジのミラータイプは缶ミラーとかミラー缶バッチとか言われてますね。同人活動等の若い女性を中心としてかなり売れてます。美容院やファッション関係でOEMとしてブランドのミラーとして販売もされています。鏡は女性にとっては必需品でもありますので弊社でも注目はしています。よくお問い合わせいただくご質問の中で「鏡はガラスミラーですか?アクリルミラーですか?」といったことがあります。鏡を鏡として使うにあたって、鏡の材質は最重要ですね。コストの部分ではアクリルを使っている業者様が多々あるようですが、弊社ではガラスミラーを使っています。
缶バッジのミラーはアクリルよりガラスの方が断然良い理由
アクリルミラーでテストしたことは、かつてあったのですが、第一にキズが付きやすいということでした。第二にはミラーのクリア度がかなり違っていたことでした。確かにコストは安く扱いやすいのですが、缶バッジの制作中にもキズが入ってしまってそれが気になって作業の効率も落ちてしまいました。そこでガラスミラーが一番いいという結論で今に至っています。
一般的なミラー缶バッジのパーツは上のようになります。左からまず原稿があって、PETの厚いフィルム、フロントパーツ、ミラー(鏡)、コレット、中板(ミラーとフロントパーツの間に入れて鏡を固定する鉄の板)となります。結構部品の点数が多いのですね。コレットは普通の缶バッジでいうと、バックパーツにあたる部分になります。フロントパーツとコレットで鏡を挟み込むようになります。
缶バッチミラーのパーツと弊社の工夫とは?
この中板をどのように使うかというと、上の写真のように少し曲げてミラーの裏の上に置きます。そして、原稿とフィルムをフロントパーツの上に置いてプレスして完成になります。この時折れ曲がった中板がフロントパーツとミラーの間に挟まって鏡が動かないように固定しているんですね。これが一般的なミラー缶バッチの作り方になります。他社様では多くがこのパーツ(中板)を使って製作しているようです。最初これを見たときに「こんな中板だけで鏡をしっかりと固定できるのだろうか?」と思いました。でも何も考えない人はこのパーツだけで缶ミラーを製作してしまうのでしょうね。
他社製のものですと、写真の上部をよ~く見てください。指で押すと鏡がへこんでしまっているのがわかりますでしょうか?これは、中板の反発力が弱いため指で簡単に押せてしまうのでこのようにミラーが凹んでしまうんです。もっとひどいときはこの缶バッジを上下左右に振ると「カタカタ」と音がしてしまいます。このような反発力の低い、しかも小さな鉄の板ではミラーを支えきれないのです。これは弊社なりの仕様に変えていかなければということで素材を見直して変更いたしました。もう10年以上前には現在の仕様にしています。
試行錯誤で完成した弊社の缶バッジミラーの仕様
弊社のミラー缶バッジは中板を使わずにウレタンフォームを間に挟み込んでいるため指で押しても簡単には凹みません。このウレタンフォームを挟み込むアイデアも広まっているようで、同業者様からも質問が来たくらいです。このフォームの大きさと厚さ、硬さも重要で一番安定して使えるというちょうどよい大きさを開発しました。その辺も試行錯誤で数百個作りながら決めていきました。
お客様から缶バッジミラーについてご質問をいただくのがこのことです。他社で作ったら鏡が「ベコン!」って凹んでしまうということでした。すぐに弊社ではお客様にサンプルをお送りしまして、お客様に製品の安定性を納得いただいてご購入いただきました。製品を見ただけではわかりにくい弊社なりのコダワリをここでも活かしています。自分で実際に使いこんでみないとこのようなことって気づきにくいんですよね。
ただ作ればいい!だけではなく、少しでも良いものに仕上げていこうという思いお分かりいただけましたでしょうか。